お客さまの声
暖房装置について紹介します。
二階の納戸の天井裏に、営業用のエアコンの室内機を置き、そこから温風(冷風)を配管で導き、床と一階二階の天井裏に開口してそれぞれ吹き出口(噴出口)を設けました。
納戸の天井裏に設置された営業用エアコンの室内機
暖冷気を床下まで導く立下りの配管。配管の先端は開口されている
床下の配管
完成時には、一階の天井裏へ開口することになる配管
一階の床に設置されている吹き出し
二階の天井に設置されている吹き出し
このような冷暖房設備を施した結果、一階も二階も含めて家の中全体の温度が均一に保てます。保温のための間仕切りは不要です。
さて、従来型の日本家屋ですと、局所暖房(冷房)ですから、その部屋を保温するためにも戸や襖や障子が必要です。その建付けは見栄えばかりでなく、保温という面からも重要視されていると思います。戸や襖や障子は保温(保冷)だけでなくプライベートの保持という大切な役目がありますので、それらが必要ないとは申しません。
実は、この家にも随所に間仕切りがあります。しかし洋間では吊戸になっているところが多く、下に敷居とかレールはありません。そのため、吊戸を開けば隣り合った二つの部屋が廊下も含めて一つの部屋のように広々と感じます。つまり、戸や障子を一年中開け放しておいてよいのと同じことです。
この家は、FIX窓が多く、外へ通じる戸や窓等の開口部は比較的少なくなっています。その戸や窓のガラスはペアガラスでなく、省エネ建材のエコガラスを使用しています。吹き抜けを多くして、上下の空気の流通をよくしました。爽やかな気分を味わえます。一冬を過ごしましたが、浴室やトイレを別にすれば、来客時などの特別な場合を除き間仕切りを閉めたことがありません。家の中の温度がどこもあまり変わらないので、戸を開けておいても、特に寒いとは感じませんでした。
これはよかったなと思っています。
→開口部が少ないと換気が心配になります。その換気はどうなるのでしょう。